アメリカ南東部バージニア州リッチモンドの、自然に囲まれた緑豊かなのどかな郊外に、San-J Internationalのたまりしょうゆの工場があります。1987年に竣工以来、伝統と味にこだわりながら、San-Jはたまりしょうゆ、たまりしょうゆベースのクッキングソース、ドレッシングなどを作り続けています。さて、これらの味はどのようにアメリカの人々に受け入れられているのでしょうか。
アメリカ人の間で中華料理はもちろんのこと、お寿司や天ぷらなども全く目新しいものではなくなった今日、しょうゆの味も自然に彼らの味覚に加えられるようになりました。そんな中で、レストランでこういった異文化の味を楽しむだけでなく、自宅でその味を再現しようとする人も増えてきました。スーパーのインターナショナルコーナーやオリエンタルコーナーで見かける、しょうゆやしょうゆをベースに使ったソースの種類の多さには驚かされます。アメリカ人の間では、しょうゆは、オリエンタル料理以外のいわゆる「西洋料理」にも使われ、プロのシェフにも化学調味料に代わる隠し味として大変人気があります。
「たまりとは何か」そして「たまりが一般のこいくちしょうゆとどのように違い、どう優れているか」ということを少しでも多くの人に知っていただき、実際に使って、喜んでいただくことが、San-Jの使命です。伝統を守り、自然にこだわった無添加のおいしいたまりを作り続け、今では、自然食マーケットでは90%以上のたまりのシェアを持っています。また、たまりが日本の伝統的な料理や中華料理だけでなく、トマトソースやコンソメスープ、バーベキューやオーブンで焼く肉のつけダレなど、西洋料理にも使用できることを人々に知ってもらうことにも力を入れています。大豆と小麦がほぼ半々で作られるこいくちしょうゆと違い、たまりは大豆ほぼ100%で作られているので、一段と料理の素材のうま味を引き出すことができるのです。消費者の中には、「たまりはまろやかでうま味があって、一度試したら他のしょうゆは使えない」などと手紙やメールをいただいたり、たまりを使った自分のオリジナルレシピを教えてくださる方もいらっしゃいます。
アメリカで拍車がかかる自然食ブームのせいでしょうか、San-Jたまりやクッキングソース、ドレッシングの需要はますます高まってきています。
San-J Internationalはこれからも、伝統と味にこだわり、よりよい商品をアメリカの人々に提供すべく、努力を重ねていきます。
1976 | たまりしょうゆがアメリカ人自然食品愛好家ウィリアム シャルトルフ(William Shrtleff)の著書によって紹介される。これにより、サンジルシの名前が知れわたり、自然食マーケットからの製品問い合わせが頻繁になる。 |
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1978 | ヴァージニア州の州都リッチモンド市に販売会社設立。たまりしょうゆの輸入販売事業を開始する。 |
1987 | アメリカでのたまりしょうゆの販売は順調に伸び、ヴァージニア州リッチモンド市に工場建設。たまりしょうゆ現地生産開始。社名をSANJIRUSHI INTERNATIONAL Inc.からSAN-J INTERNATIONAL Inc.に変更する。 |
1988 | コーシャマークの認定工場となる。 アメリカ有機農作物認定団体であるOCIAに加盟。 |
1991 | 有機大豆・有機小麦を使用した有機たまりしょうゆの製造を開始し、OCIA認定工場となる。 |
1992 | 市場をアメリカ全土及び、ヨーロッパ市場に拡大する。 |
現在 | たまりしょうゆのみだけでなく、しょうゆベースのクッキングソース、ドレッシングなど幅広い商品展開を行っている。 |